電子辞書
(2008.7.10)

【参考】過去(2006年)のメーカー情報はこちら
電子辞書を比較する上での基本的な知識とメーカーごとの製品の発売の傾向をまとめました。たくさんあってなかなか区別しにくい個々の電子辞書を比較する上での参考にしてください。


メーカー別の製品開発の傾向

カシオ
「エクスワード」ブランドを展開。電子辞書のシェアNo.1の地位を今なお維持している。製品ラインナップの充実度も他社を圧倒。電子辞書マーケットにおけるトップメーカーであり、購入にあたって、どの機種も機能面やコンテンツのクオリティは心配する必要はまずないだろう。「迷ったらカシオ製」と思ってもいいほど、電子辞書はカシオ製を買っておけば間違いはない。

以前は全体的に他社メーカーよりも、全体的に希望小売価格ベースでやや高めだったラインナップもかなりこなれてきた。コストパフォーマンスもよくなり死角がなくなっている。

カシオだけではないが最近、電子辞書のモデルチェンジやマイナーチェンジが多くなっている。人気辞書の版が変わるごとにマイナーチェンジも。2007年9月のマイナーチェンジは高校生・大学生に人気の英和辞書「ジーニアス」の版改訂(第3版から第4版へ)。第4版を搭載した新機種が誕生した。搭載辞書の版にこだわらないサラリーマンやシニアはマイナーチェンジ前の旧機種がオススメ。アマゾンや店頭で手頃な価格で手に入る。

筐体シリーズは、2008年2月現在、ツインタッチパネル搭載の「XD-SP」シリーズが最上位シリーズ(5型モニタの「XD-SW」の後継シリーズ)。ただし、2008年1月のニュースリリースでは、ツインタッチパネル搭載の「XD-GP」(「XD-GP」と「XD-SP」「XD-SW」シリーズの主な違いはモニタサイズ)シリーズの発売を発表した。2008年春以降は、「XD-SP」と「XD-GP」の両シリーズが上位シリーズとなるようだ。


シャープ
カシオに追いつけ追い越せ、電子辞書マーケットでカシオと2強に。

シャープのお家芸「液晶」を大々的にアピールして売上をのばしている。また、2006年年末からワンセグ視聴可能な電子辞書も発売。戦略的製品が見事にヒットさせている。
2008年の春モデル以降、新機種投入を控えるメーカーが多い中で、次々と新製品を投入している。搭載コンテンツも機能性も、まだまだ進化し続けている。

搭載辞書の数や内容による差別化よりは、「ワンセグ」「カラー液晶」「MP3プレーヤー対応」などの機能面が充実。カシオや競合電子辞書メーカーとの差別化をはかっている。
搭載辞書もバランスがとれている。ビジネスバリバリというよりは日常生活のシーンで活躍しそうな傾向の揃え方。

ワンセグ電子辞書は、カラーバリエーションも揃えて、とにかく、カッコイイ。新しいもの好きのビジネスマンのハートをつかむ製品ラインナップとなっている。
加えて、最近の英語重視の機種に注目。「PW-LT320」など業界トップレベルの英語コンテンツの充実度。


SII(セイコーインスツル)
最近、勢いがない。2007年春から秋にかけてマイナーチェンジもほぼなし(英語以外の外国語モデルと中学生向けのモデルの新発売のみ)。

多コンテンツ搭載機種は出さずに、大学生や英語をよく使うビジネスマンをターゲットとした英語に特化したモデルに絞ったラインナップを展開する。


キヤノン
中国語モデルと高校生モデルのラインナップはコンテンツも充実しており魅力的。一方、英語系やオールラウンド系の電子辞書は比較的弱い。中国語モデルと高校生モデルは、どちらも他社電子辞書メーカーより一足早く魅力的なコンテンツを搭載している。特に高校生モデルのコンテンツ充実度とコストパフォーマンスが光る。

2007年ここまでモデルチェンジやマイナーチェンジはほぼない。定番製品を作り長期スパンで販売していく戦略か。


その他独立系
数年前は見かけたテレビ通販や新聞通販で独立系メーカーの電子辞書も最近ではほとんど目にしない。寡占化が進む大手電子辞書メーカーが、主力商品と平行して、実売価格5,000円~8,000円程度の廉価版も出し始めたのが原因だろう。

そんな中、携帯型の音楽プレイヤー/マルチメディアプレイヤーのメーカー、アイリバー・ジャパンは、メディアプレイヤーとしても使えるコンパクトサイズの電子辞書「D5」を6月13日に発売した。
現在、電子辞書マーケットは、カシオ、シャープ、キヤノン、セイコーインスツルの4メーカーの寡占状態。辞書を電子化し、検索機能や表示能力を高め、より実用性を追求するカタチで進化してきた。
そこに、今回、エンターテインメントを得意とするマルチメディアプレイヤーのメーカーがマーケットに参入。これまでとは全く違う視点で製品化がなされた。アイリバー・ジャパンの今後の製品展開に注目していきたい。


ソニー
ソニーは電子辞書マーケットから撤退。