電子辞書
2006.9.15
たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめ電子辞書を提示します。

お金があるならベスト・オブ・電子辞書s【XD-GT6800(カシオ)】

コストパフォーマンスもある程度考慮して5万円前後を出せるなら、幅広いニーズに対応できるカシオの多コンテンツタイプの最上位機種「XD-GT6800」で決まりだ。5.5型の広い画面に、音声機能やコンテンツ追加機能など機能面も十分。搭載コンテンツも基本の国語系・英語系・百科事典系のコンテンツを押さえながら、生活実用系や高校生向けも収録している。価格も実売5万円前後とコストパフォーマンスも決して高いわけではない。文句なく、ベスト・オブ・電子辞書sをあげたい。
特殊な利用方法や特定のコンテンツを求めないのであれば、まず、買って後悔はしない1台ではないだろうか。

ベストに選ぶ理由は以下。(1)国語辞書(広辞苑+明鏡国語)、百科事典(マイペディア+ブリタニカ)、英和事典(ジーニアス英和大辞典)の各ジャンルでベストなコンテンツを搭載。(2)英英辞書も充実。英語専門機としても十分利用可能。(3)搭載コンテンツが多いだけでなくバランスが良い。(4)英語音声読み上げ機能搭載。(5)パソコン接続可能・カードスロット搭載など優れた筐体機能。(6)「全訳古語辞典」「世界史事典」「日本史事典」搭載など高校生向けとしても必要十分。(7)ビジネス用語系や家庭医学系のコンテンツを複数搭載し生活実用向けとしても活躍できる。

英語学習に絞るならセイコーの電子辞書。
【SR-GT9500(カシオ)】【SR-MV4800(セイコー)】【PW-V9550(シャープ)】

英語学習者向けとしては「SR-GT9500」「SR-MV4800」「PW-V9550」の3機種をオススメしたい。事前に断っておくが、ここで言う「英語学習者」とは英語学を専攻している大学生ではなく、英語を学習するほとんどの社会人・大学生・高校生のことだ。
3機種のうち「SR-MV4800」と「PW-V9550」はセイコーとシャープの高校生向けの電子辞書の最上位機種。英語学習目的に絞って、機能性や搭載コンテンツ、コストパフォーマンスを考えていくと、高校生向けの電子辞書が最終的に残ってしまった。
現在、電子辞書メーカーはどこも高校生マーケットの獲得にやっきになり続々と高校生向けモデルに音声機能や英語学習に便利な最新鋭の機種を投入してきている。その影響がこんなところで出た格好だ。

コストパフォーマンスを考えなければ、(1)学習辞書ではない英語辞書[中辞典以上]を搭載、(2)英英辞典を搭載、(3)その他英語の表現辞典などを搭載、(4)音声コンテンツを搭載、以上の理由により「XD-GT9500」。この機種の死角は定価7万円台というコストパフォーマンス。価格以外では英語学習者にとってベストな選択と言っていい。
「SR-MV4800」と「PW-V9550」は、はってり言って音声コンテンツに惹かれてとりあげた。英語を学習する上で、できれば搭載してほしい英語中辞典などはない。ただ、中辞典搭載を補うだけの魅力がある。「SR-MV4800」は、高校生には使い切れないほどの英英辞典、加えて音声コンテンツを搭載。「PW-V9550」はリスニング学習機に匹敵するほど音声コンテンツを搭載。
以上のように、ここで推薦している3機種ともに特長はバラけているので、それぞれのニーズにあった電子辞書を選ぶのがいいだろう。

携帯性を重視するなら…特にナシ。今は買い控え時期。

昨年から今年にかけて、どこのメーカーもコンパクトタイプの電子辞書で高性能の機種は出してきていない。(高校生向けであればキヤノン「wordtank C35」はオススメですが。決して社会人向きではない。)今現在、オススメできる機種はない。海外旅行などに携帯する電子辞書を探しているなら、携帯に手頃な機種の新古品を安く手に入れるのがいいだろう。